ブック・レビュー:公安調査庁(インテリジェンス・オフィサー:超緻密な仕事ですね)
父が図書館で借りてきたこちらの本。
職場で英語ができないと厳しい、と話してたら、こんな大変な仕事があるんだよ、と勧めてくれたので、読んでみました。
手嶋さんと平成のラスプーチンこと佐藤氏の対談形式。
インテリジェンス・オフィサーとは、国家安全保障、外交における情報の収集、分析を行って国の安全保障に情報管理の立場から貢献する職業だそうです。
情報の分析力だけでなく、関係者への適切な形での報告力、そして情報交換(ギブアンドテイク)ができる信頼性が非常に大事になります。
ウェブ上、人伝手で得た情報を国の重要人物がうまく活用できるまでにブラッシュアップして、使う側にとって最適なフォーマットに加工していく力も大事ということでした。
インテリジェンス・オフィサーという職業があることは初めて知りました。
国家機密に関わる情報を取り扱う中心組織として、公安調査庁 という組織があることも初耳でした。Wikipediaにも掲載されておらず、影の存在みたいです。
公安調査庁:1660名の調査官、事務次官なし。小規模でフラットな組織ながら、年間予算は150億円。1人5000万円の予算しかない、、、少ない。。。警察や公安とのすみ分けから逮捕権なし。権力行使が行き過ぎないような措置みたいで、他国の情報管理組織(米国CIA、シンガポール、英国MI6、イスラエルのモサド、韓国のNIS、ロシアのSVA、など)も同様のようです。
北朝鮮の金正恩の兄がシンガポールの空港で殺害されてしまった事件、背景が詳細に記されており、シンガポールの調査組織、英国のMI6、公安調査庁の連携がドラマのように描かれています。
2,3時間で読めますが、とても濃い内容です。