Hagiko’s diary

外資系金融20年超のバリキャリ女性が、働きすぎて身体を壊した痛い経験から、自分で実験した健康管理術を綴ります。

香水を学ぶ(本とブランド)

コロナで香水教室がクローズ中。

来年2月ぐらいまでは再開できそうにないかも。

自分でできることをやっていこうと思い、物色して回りました。

 

香水関連の本

つけるだけでなく創る側(調香)の観点が知りたくて、体系的に学べる本を探してきました。

合計6冊読みましたが、どれもお気に入りです。

最新版 香水の教科書―愛されるための109のテキスト

最新版 香水の教科書―愛されるための109のテキスト

  • 作者:榎本 雄作
  • 発売日: 2004/04/01
  • メディア: 単行本
 

教室に通い始めたときに初めて購入した香水本です。

香水の種類、ノートの説明、香水の家系(フローラル、シプレ、オリエンタル、ウッディ、シトラス、グリーンなど)、家系の代表作品、香水の付け方まで、わかりやすく説明してくれてます。

使う側、創り手の両方にとって、そばに置いておきたい一冊です。

 

こちらはアロマオイル(天然香料のみ使用)の本ですが、香料を調合していく過程で、香りの相性が知りたくなったので、購入しました。

香料の原料になる植物や素材がカラー写真で載っているので、香料のイメージを創るのによいかと思います。

香料の抽出過程も載っているので、ものすごい手間暇をかけて香料が出来上がるんだなあーとしみじみ。

香水はとっても贅沢な作品なんですね。

 

香りって単体の香りが??でも、他の香料と合わせると全然違った素晴らしい香りになるんですよね。

香料の不思議を、化学の観点から解説していて、分子構造まで載ってますが、かなり専門的です。

香りが医療にも用いられ、認知症治療にも使われているそうです。香りは記憶とダイレクトに直結するので、忘れた記憶を呼び起こす効果があるのかも。

香りの効能が発揮するポテンシャルの高さがよくわかります。

 

調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)

調香師の手帖 香りの世界をさぐる (朝日文庫)

  • 作者:中村 祥二
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: 文庫
 

 資生堂の調香師だった方が、どんな風に香りを感じて扱うのかを語っている随筆です。

アートな雰囲気満載で表現豊か、感性を磨くことが非常に大事なんだなあと思いました。香りをかいで、それを言葉で表現し、香水の瓶やパッケージまで含めてトータルプロデュースするんですもんね。

ワインの世界ともつながりますね。

私も調合していて、香りの表現をするボキャブラリーが非常に不足していることを痛感してます。

使い手に魅力を伝えて共感してもらえる表現力が重要です。

 

フォトグラフィー香水の歴史

フォトグラフィー香水の歴史

 

そもそも香水はフランス生まれで、世界に広がっていったのですが、時代背景を加味して香水の歴史がわかるものはないかなー、と探したところ、出会った本です。

流行った香水がその時代を象徴していることもよくわかります。

写真が豊富で、眺めているだけでも楽しいです。

私は、カルバンクラインのCK Oneが大好きでした。男女問わず爽やかで軽い香りが人気です。流行った2010年ぐらい、リーマンショックで落ち込んだ経済から景気回復に乗って変化が始まった時期だったと思います。アメリカからの香りというのも象徴的ですね。

 

香水のゴールデンルール

香水のゴールデンルール

 

もっとも最近読んだ香りを学ぶ本のなかで、一番バランスが取れてると感じました。

著者の新間美也さんは、フランス在住の女性調香師で、自身のブランド「Miya Shinma」をお持ちです。

作り手側と使い手側両方の視点が学べて、香りを覚えるための自分のノートづくりまで提案されています。

言葉も専門用語がほとんどなく、わかりやすいです。

 

新間さんの作品を試したいと思って、GINZA SixのMarks' Style Tokyoに行きました。 

ja.miyashinma.fr

6作品しか置かれてませんでしたが、和のテイストが押し出されている瓶が素敵でした。

「風」「緑の葉」「きもの さくら」をお試し。風は柑橘系の香り、緑の葉はグリーンの香りが思ったより強く感じられました。きもの さくらはバニラとサンダルウッドで甘めのなかにビャクダンの落ち着きが香ります。私はきもの さくらが一番好きでした。

 

liberta-perfume.com

オンライン診断でお勧めされた香水を購入する新型ストアです。

社長の山根さんは大沢さとりさんに師事したらしい。高い専門性が必要でしょうし、狭い世界なんでしょうね。

GINZA Sixのイベントを見つけて、全種類試してみました。

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オンライン診断ではホワイトフローラルでしたが、香って気に入ったのはソフトフローラル、ソフトオリエンタルあたりでした。

ムエットで香るのと、肌につけて香るのとでも、香りは変わるので、実際に試してみないとわからないですね(もっとたくさん経験すると香っただけで合うか合わないかわかるのかもしれませんが)

 

noseshop.jp

YouTubeで出会った調香の番組で、香水レビューしていた際に紹介されてたショップ。

銀座の東急プラザに入っているので、会社帰りにGO。

有名大手ブランドと一線を画した独自性の塊みたいなお店でした。

とにかく全部個性的、ネーミングも面白いものが沢山あって、一度では試しきれない数がそろっています。

ここで一目ぼれしたノエルオバルコンをご褒美で購入しました。スパイシー系ですが、サンダルウッド、バニラ、シナモンが香るクリスマス仕様な一品です。

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perfumeoil.co.jp

Nose Shopと同じ銀座東急プラザの地下1階に入っていたので、Good Timingでのぞいてきました。

ロールオンのオイルフレグランスが数十種類ずらーっと並んで、素敵な雰囲気です。

香りの持続時間は5-6時間とのこと。周囲を気にせず自分に優しくじわっと香るのがお好みな方にはピッタリだと思いました。

こちらの商品紹介冊子の香り表現、言葉の使い方がこなれていて、ストーリー立てが本当に上手です。見ているだけでも楽しめます。

シンガポールで創作しているそうです。

 

Parfum Satoriについて - PARFUM SATORI

最後はパルファンさとり。

六本木のアトリエを予約して45分間、好きな香りを楽しめます。

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どれも本当に丁寧に作られており、上質で和のテイストを表現しつつも、洗練された雰囲気があって、ワンランク上の自分になれそうな作品ばかりでした。

特に惚れた香りは、紫の上、サクラ、ブラックピオニーあたりでしょうか。つけた感じも心地よかったです。

ヒョウゲは抹茶の香りでしたが、ここまで忠実に抹茶を感じた香水は初めてです。私の肌につけるとちょっと違った香りになってしまうのですが。。。

取扱店がほとんどないようなので、試せる機会が少なくて残念です。

 

今年絶対に試したかったものはすべて試せたので、満足です。